【西宮市公園探訪】そよかぜ大島公園の梅

妻と娘の3人でお散歩中、梅が2、3輪だけ咲いていました。暖冬とはいえ、まだ1月なのに。

まだまだ冷たいそよかぜに、梅がほのかに香ります。娘はこの空気の冷たさと香りを覚えてくれるでしょうか。

ここは西宮市樋ノ口町の「そよかぜ大島公園」。西宮市は桜の名所が多いですが、ここは梅推しのようですね。西宮市は”いつもどこかで花の咲いているまちに”という「花の名所」計画を推進し、各公園で”推し花”を決めて植えているようです。

さてこの公園、グラウンドも結構広めで遊具も充実しています。滑り台、うんてい、鉄棒、スプリング遊具。ブランコは奥の少し離れたところにあります。

トイレもあります。

そよかぜ大島公園

西宮市樋ノ口町1-1-4

【家庭教師の小コラム】梅は虫媒花?鳥媒花?

学びのタネ【中学校・理科】

西宮市の”いつもどこかで花の咲いているまち”というスローガンは、花によって咲く季節が決まっていることが前提となっています。四季のある日本では季節ごとに咲く花が移り変わっていきます。その主な理由は、多くの植物が昼と夜の長さや気温を感じ取って、花を咲かせる時期を決めているためです。今年(2023~24年)のような暖冬だと、気温の影響で少し開花時期が早まっている可能性があります。

梅の花は色あざやかで独特の強い香りが私たちを楽しませてくれますね。これは虫媒花の特徴で、色と香りで虫をおびき寄せて花の奥の蜜を吸わせ、花粉を運ばせるためです。花に色を付けることも香り成分や蜜を出すことも、植物からすれば大きなエネルギーを必要とします。そうまでして花粉を運んでほしいということなのですね。

一方、鳥をおびき寄せて花粉を運ばせる鳥媒花もあります。日本ではツバキサザンカなどがこれにあたります。鳥類は虫に比べ嗅覚がにぶいので、香りはほとんどないのが特徴です。

品種によって異なりますが、梅は2月上旬から4月上旬にかけて咲きます。ここで一つの疑問がわいてきます。「まだ寒くて昆虫たちが動き出していない2月に、なぜ梅は咲くのか?」

虫が目的でないのなら、梅は鳥媒花なのでしょうか?たしかに、梅にはメジロなどの鳥がよく似合うイメージがありますし、実際に冬でも飛んできてよく蜜を吸っています。その際、くちばしに花粉がついて受粉が起きている可能性もあります。

だとすると、もう一つの疑問がわいてきます。「なぜ梅の花はあんなに強い香りを放つのか?」ということです。鳥をおびき寄せるなら、香りを放つことにあまり意味はありません。

ここからは推測ですが…梅は観賞用・食用として千年以上前から人の手が加えられ、品種改良が行われています。現代の品種改良とちがい、その過程が詳細に記録されているわけではありません。香りが強いものや開花時期が早いものが好まれて交配・選抜が繰り返された可能性があります。そもそも、梅は効率的な受粉のために人の手によって授粉が行われたり、人為的にミツバチを放ったりということがしばしば行われていますので、自然界における「虫媒花」「鳥媒花」の分類にそぐわないのかもしれません。