今日もお散歩。今日の目的地は上甲東園にある山陽新幹線記念公園(新幹線公園)です。
鉄道系・旅系YouTuber、西園寺さんの動画で存在を知ったのですが、「新幹線を上から見ることができる珍しい公園です。写真の場所を推理して、その場所に向かう」みたいなゲーム企画で、ご近所がゴールになっていたので気になっていたのです。
甲東園駅から南へ向かい、新幹線の高架に突き当たったら、高架沿いに西へ向かい、少し坂を上った先にあります。甲東園駅から徒歩10分くらいで着きます。公園の真下が「六甲トンネル」で、トンネルに突入する新幹線を真上から見られます。ちなみにこのトンネルを抜けると、すぐ新神戸駅です。
高台なので西宮市の住宅街が一望できるうえ、普段見ることができない新幹線の姿が。娘は無反応でしたが、もう少し大きくて鉄道好きな子だったら大興奮なんじゃないかなあ。
景色を見渡せる位置に慰霊碑があり、六甲トンネル工事で亡くなった54名のお名前が刻まれています。
【家庭教師の小コラム】高度経済成長と西宮市
学びのタネ【中学校・歴史】
六甲トンネルの着工は1967年、完成が1970年、山陽新幹線の新大阪~岡山間が開通したのが1972年です。このころの日本は高度経済成長のピークで、どんどん増大する輸送需要にこたえるべく、新幹線整備計画は急ピッチで進められていました。
しかし翌年の1973年、第四次中東戦争をきっかけに起きた石油ショックにより、高度経済成長は終わりを迎え、新幹線の建設計画にはブレーキがかかることになります。
高度経済成長期といえば、1960年代はじめ頃、西宮市では当時、石油化学コンビナートを誘致する計画があり、大論争が巻き起こった歴史があります。ちょうど全国的にも公害問題の議論が始まった時期です。西宮市民の「浜を残そう」という激しい市民運動により、計画は白紙撤回となり、その後の文教住宅都市宣言へとつながります。
高度経済成長を象徴するこの場所に立ち、住宅街を見渡すと、静かで熱い西宮市民の息吹を感じます。
山陽新幹線記念公園
西宮市上甲東園4丁目5-20