

ここでは私の12年100名超の指導経験から、学習効果の高い高校生物の教材を厳選し、ご紹介しようと思います。大手T社で事務スタッフとしてアルバイトしている時から、生徒さんの教材選びの相談には乗り続けています。
今でも家庭教師の仕事の中で、生徒さんの反応・感想にふれたり、毎日のように書店の参考書コーナーで研究を続けていますので、市販の教材に関する情報は常に更新しています。

理科の選択、迷っていたんですが受験では生物を選ぶことにしました。生物は覚えることが多いと聞いたので、できるだけ効率よく勉強したいと思います。それだけに問題集・参考書選びは慎重になります…
他のまとめサイトを見たのですが、思ったよりたくさん挙げられていて、逆に迷ってしまいます。

確かに良い問題集・参考書はたくさんありますが、ここでは万人におすすめできる「これさえあれば」というものを厳選してご紹介しますね。
もくじ
教科書があれば参考書は不要です。

教科書のクオリティがとても高いです。
教科書によほど拒否反応があったり、特定の単元を補強したいという目的がない限り、基本的に参考書は必要ないですね。

そうなんですね。本屋さんにあんなにたくさん参考書があるのにですか?

生物では、DNAやタンパク質や細胞など、肉眼では見えないものを多くあつかいます。
大切なのは、いかに肉眼に見えないものをイメージとして記憶と印象に残すかです。そのためには、文章の質はもちろん、写真・図などの資料も豊富な教科書を使うのが最も効果的です。
言語的に理解することも大事ですが、イメージが最も重要なのです。参考書をつくるような一般の出版社では、教科書レベルのクオリティの写真や図を載せることはまず不可能です。何といっても発行部数が違います。
出版社はいくつかありますが、西宮市の学校では東京書籍の教科書を採択している高校が多いように感じます。




あ、これ学校で使ってるのと同じです。たしかにきれいな写真や図がたくさん載っていて見やすいです。

教科書だけでは補えない知識もあります。例えば遺伝の思考問題や、実験考察問題については、教科書だけではしんどいかもしれません。
ですが、そういった発展的な問題については主に問題演習を通じて吸収していくことをおすすめします。

実は…学校では生物を選択しなかったので、教科書を持っていなくて、友達に見せてもらってました。

もちろんふつうに買えます。神戸の元町商店街に教科書を扱う書店がありますし…
Amazonや楽天でも買えます。
「教科書をなんとなく軽視していた」という人はもう一度、見返してみましょう。
総ざらいには数研出版「リードLightノート」

生物って専門用語が多くて、入り方が難しい感じがします。学校で授業も受けてないし…いきなり問題集に入っていくのは敷居が高いのかな。

そう感じるのも無理はないですね。たしかに専門用語やアルファベット略語(DNAやATPなど)が非常に多く、しかもそれが最重要ワードだったりして、文章中にどんどん出てきます。
まずそれを当たり前に読みこなし、使いこなせるようなるところからスタートしなければなりません。

教科書か参考書を読んで太字を覚えていけばいいのかな?

それだと時間がかかりますし、まず生物という科目全体を総ざらいして俯瞰的に見れるようになるワーク形式の問題集が適しています。
それにピッタリなのが数研出版の「リードLightノート」です。

化学でも使っているやつですね。

生物は専門用語とその意味をおぼえることの占めるウエイトが大きいので、この「リードLightノート」の重要度は高いですよ。穴埋めと一問一答、練習問題を3周くらいやってカンペキにしておけば、共通テスト7~8割とれるくらいの実力はつくでしょう。
まずは穴埋めを赤シートで隠せるように赤かオレンジのボールペンで埋めていきましょう。

そう言われると、とっつきやすくて、やる気出ますね。


標準レベルから難関対策まで、数研出版「実戦生物重要問題集」

実はすでに 「実戦生物重要問題集」を持っているんですが、これ一冊仕上げれば大丈夫でしょうか。

そうですね!この「実戦生物重要問題集」を一通りできるようになれば、怖くないと思いますよ。
化学ではこの「重要問題集」を定番の標準レベルとして紹介しましたが…「実戦生物重要問題集」はハイレベルな問題も含むので最難関まで対応できる問題集です。

そうなんですね。少しやってみたんですけど、B問題は結構難しくて…

そう感じる人も多いと思います。志望校にもよりますが、A問題だけピックアップしてやるのも一つの手ですね。
共通テストのみの対策や中堅レベルの入試なら、「生物基礎問題精講」もおすすめです。

![生物[生物基礎・生物]基礎問題精講 四訂版 | 旺文社](https://www.obunsha.co.jp/img/product/detail/034711.jpg)
苦手克服には「大学受験Doシリーズ」

私はとくに遺伝問題が苦手で…遺伝が出ると大問ほぼ全部落としちゃうんです…

遺伝を苦手とする人は多いですよね。
そんな苦手な人が多い特定の分野をピックアップして強化してくれるのが、旺文社「大学受験Doシリーズ」です。





著者の大森徹さんは、大手予備校の超人気塾講師で、さすがのわかりやすさです。
遺伝問題だけでなく、出題頻度が年々高まっている「実験考察問題」や「グラフの読み取り」も出版されています。
難関校に対応可能な高レベルな問題まで解説されているので、これを仕上げれば苦手分野を得点源に変えることができるのでオススメです。

自分の苦手分野に合わせて勉強できるから効率よさそうですね。
理系最難関大の2次対策には過去問ゴリゴリ系問題集を

京都大学の2次でも「実戦生物重要問題集」と「大学受験Doシリーズ」をカンペキにしておけば大丈夫でしょうか。

そうですね。カンペキにしておけば合格点は確保できるとは思います。あとは、大学過去問ですね。
出題傾向で重点的に問題演習をするのも良いですが、結局は過去問を力技でゴリゴリ解くのが一番近道でしょう。京大生物は化学のように「難関校過去問25カ年シリーズ」がないので、かわりに駿台の「京大入試詳解15年 生物」をオススメします。
現在出版されているのは2007年~2021年の入試を掲載しているので、通常の赤本と組み合わせて使うといいでしょう。
ちなみに、東大生物は「25カ年シリーズ」があります。



15年でもけっこうボリュームありますね。早く「重要問題集」をマスターして過去問対策に入ろう!
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