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神戸大学入試解説│2018年度 生物 大問Ⅳ

神戸大学過去問 2018年度 生物 大問Ⅳ

問題文をそのまま掲載すると著作権上問題となる可能性があるため、神戸大学のサイトにある過去問PDFを見てください。そしてまず自分で解いてみてから以下の解説を読んでください。

神戸大学の生物過去問(2018年度)「種分化と遺伝的多様性」に関する問題です。大問Ⅲとは対照的に難易度は低めで、常識的な知識の範囲で解ける問題がほとんどです。

問1 難易度:★★☆☆☆

(ア)生物全体を対象として種の分化と多様化の歴史を表した図を系統樹といいます。とくに、生物の遺伝子の配列を比較し、その類似性から作成する系統樹を分子系統樹といいます。

(イ)(ウ)(エ)系統樹は3つのドメイン(生物分類学上もっとも上位の階層)に分かれます。細菌ドメイン、古細菌ドメイン、真核生物ドメインに分かれ、古細菌ドメインはそのネーミングとは裏腹により真核生物ドメインに近いといわれています。

(オ)(カ)個体数の減少は遺伝的多様性の減少につながり、近親交配の確率が高まります。それにより、さらに個体数が減少し絶滅へと向かいます。これを絶滅の渦といいます。

問2 難易度:★☆☆☆☆

地理的隔離による種分化は、たとえば以下のような順序で起こります。

➃ ある生物が生息していた地域が、③ 気候変動や地殻変動による海水面上昇で2つに分断されました。

⑥ その生物は海を越えられないので、それぞれの地域で繁殖を続けて独自の進化を遂げ、別々の生物になりました。

① さらに、気候変動や地殻変動などにより、ふたたび2つの地域が陸続きになりましたが、⑤ 独自の進化を遂げた2種の生物は交配できなくなってしまいました。

問3 難易度:★★★☆☆

それぞれの選択肢について吟味していき、「環境の変化に対する適応変化」に合致するか見ていきましょう。

① トレーニング等によって得られた能力は時代に遺伝しないので、「適応」とは異なります。

② これも①と同じく1個体の一生の中での変化なので誤りです。

③ 交尾器の進化も「環境の変化に対する適応変化」に含まれます。

➃ 固い種子を食べて生き残れるように進化しているので、まさに「環境の変化に対する適応変化」です。

⑤ これはオペラント条件付けによる「学習」ですので、誤りです。

問4 難易度:★★★☆☆

【解答例】
突然変異により劣性の有害遺伝子が発生した場合でも、通常のランダムな交配が行われていれば多くの場合ヘテロ接合の形で潜在化している。しかし近親交配が行われるとホモ接合になる確率が上がって有害遺伝子が顕在化しやすくなり生存に不利な個体が増える。(119字)

ヒトでは古くから多くの社会において近親交配(近親相姦)がタブー視されています。上記のような見識が得られるずっと以前からのことですので、経験的もしくは本能的に避けているのだといえますね。

 

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