090-6730-7814

神戸大学入試解説│2018年度 生物 大問Ⅲ

神戸大学過去問 2018年度 生物 大問Ⅲ

問題文をそのまま掲載すると著作権上問題となる可能性があるため、神戸大学のサイトにある過去問PDFを見てください。そしてまず自分で解いてみてから以下の解説を読んでください。

神戸大学の生物過去問(2018年度)「神経細胞と学習」に関する問題です。全体的に難易度高めです。特に問5は実験内容とグラフが非常に読み取りにくいので、ていねいに読み取り出題者の意図をくみ取っていく姿勢が必要となります。

問1 難易度:★★★★☆

筋収縮のエネルギー源となるのはATPですが、ATPじたいは筋組織にわずかしかないため、運動するとすぐに消費しつくされてしまいます。そこで、エネルギー貯蔵物質であるクレアチンリン酸がすみやかに分解され、ADPにリン酸基転移させることで、ATPを合成します。

【解答例】
クレアチンリン酸が分解される際にリン酸基をADPに転移させることで、ATPを生成することができる。(49字)

問2 難易度:★★★☆☆

屈筋反射の反射中枢は脊髄です。

瞳孔反射は、光などの刺激に対して瞳孔の大きさが変化する反射をいいます。中でも光の強さが変わると同行の直径が変わる反射を対光反射といいます。対光反射は脳幹が機能しているかどうかの検査等のために医療的に利用されているのは知っている人も多いかと思います。反射中枢は中脳です。

問3 難易度:★★☆☆☆

アメフラシは水管から海水を出し入れしてエラ呼吸をしていますが、その水管に刺激を与えるとそれら縮めて体の中に引き込みます。しかし、この接触が繰り返されると、慣れが生じてエラを引き込まなくなります。

問4 難易度:★★★★☆

(D)の現象は鋭敏化です。

(1)アメフラシの水管以外の場所、尾部へ強い刺激を与えると、介在ニューロンに興奮が伝わり、介在ニューロンの末端からセロトニンが放出されます。水管の感覚ニューロンがセロトニンを受容すると、その末端でcAMPが産生されてカリウムイオンの流出を減少させ、膜電位の下がりにくい状態ができあがります。

(2)すると、水管の感覚ニューロンにおいてカルシウムイオン流入量が増え、シナプス間隙への神経伝達物質の放出量が増加します。

(3)学習は刺激を継続して与え続けるとより強いものになります。これは、継続した刺激により新たなシナプスがを形成されているためだと考えられます。

【解答例】
水管感覚ニューロンの軸索末端の形態が変化して分岐し、新たなシナプスを形成する。

問5 難易度:★★★★☆

(1)図2Bより、条件付けをしていない状態ではPに向かう個体の割合はほぼ50%なので、PとQどちらかをより好むということはないことが分かります。

(2)図2Bより、Pのにおいで条件付けした場合はPを嫌い、Qのにおいで条件付けした場合はQを嫌っていることから、ショウジョウバエが嫌う刺激で条件付けしていることが分かります。

(3)図2Cより、においP、Qどちらで条件付けを行った場合も条件付けをしていない場合とほぼ同じ結果となっています。よって、何らかの理由でにおいP、Qどちらについても条件付けが成立しなかったことになります。

よって、(ア)においと無条件刺激の条件付けができない、(エ)においPもにおいQも受容できない、(カ)無条件刺激の受容ができないの3つがこれに該当します。

また、(オ)においPとにおいQの区別ができない場合は条件付けじたいは成立しますが、その後T字迷路にいれてもにおいを区別できないので同じ結果になります。

 

神戸大学過去問解説の一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。