家庭教師ダイアログでは受験対策において過去問を一番大事に考えています。ここでは過去問をやるときに気を付けるべきポイントをQ&A方式でお伝えします。
もくじ
過去問って本当にやらないとダメ?
家庭教師をしていると、過去問をやる時期に生徒さんからよく出る意見として、
過去問って本当にやる意味あるの?同じ問題なんて出ないでしょ?
というものがあります。同じように思っている読者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、答えは明確に「NO」です。受験勉強において、過去問は絶対に外せません。
学校は「こういう人に入学してほしい」という明確な意思をもって入試問題を作成しています。これが、出題傾向や問題の難易度として現れます。
例えば、英語や国語の長文のテーマに共通性があったり、記述問題の文字数や、文法を重視するかどうか、数学は答えだけを書くのか、説明も書くのかなどの傾向です。もし、よく出題される内容で苦手なところがあるなら、そこは特に力を入れて勉強する必要があります。
そういった出題傾向や難易度を知るというメリット以外にも、制限時間をきちんと管理して実施することで時間配分の練習をしたり、確実に合格点をとるために何を優先すればよいのかを検討する材料になります。
しっかり時間をはかり、環境を整えて実施し、その後の反省をしっかりすることで、模試を受けているような効果が得られます。
過去問は勝手に一人でやってもいい?
自主的に取り組む姿勢は大切です。ただ、過去問は解くだけではあまり意味がなく、間違えた問題についてしっかり見直しを行う必要があります。
たとえば塾で「〇〇対策講座」といって過去問を扱う場合は、しっかりと解説をしてくれるでしょう。しかし、塾が希望の学校の過去問を扱ってくれるとは限りません。
過去問を自分でやる場合、赤本などを書店で購入してやる場合がほとんどだと思います。赤本には模範解答と解説がついていますが、ページ数が限られているため詳しい解説は省略されている場合も多いです。ほとんどの受験生は一人でカンペキな見直しをすることは不可能でしょう。
過去問を自主的にやるなら、信頼できる質問できる人を作るか、自分で解説を読みこなす自信がある状況でやるのがいいでしょう。
過去問はいつやるべき?
過去問をやるべき時期は、秋くらいから(早ければ夏ごろ)には取り組みのがよいでしょう。遅くても秋までにしっかり実力をたくわえます。きちんと時間を計って、緊張感をもって取り組んでもらいます。
ここで良い結果を得られれば、あなたにとって大きな自信となります。仮にあまり出来なくとも、その理由をしっかり反省し、さらなる過去問研究をおこなうことで、逆転合格へつながる大きな一歩となります。
過去問の結果は「おみくじ」と同じ。良ければ素直に信じて自信にし、悪ければ反省材料にしましょう。良かった場合にもしっかり見直ししましょう。
過去問の量はどれくらいやるべき?
「無理せず手に入る量」をやればよいと思います。たとえば、赤本では5年分とか3年分収録されているのが、一般的だと思います。それくらいをやれば十分な効果を得られるでしょう。
今書店で手に入る過去問よりもさかのぼった問題もフリマアプリやオークションなどで入手可能です。ただし、出題傾向や時事問題の内容も合わない可能性が高まります。直近の数年をやるのが一番、時間のコスパがよいと思います。
過去問演習に関しては、「量より質」です。
ほとんどの受験生は昼間学校に行きつつ、塾にも通っているでしょう。そんな受験生が1年分の過去問(3科目~)を解き、見直しをし、解けないところを勉強し直すという作業には1~2週間かかります。5年分をやるには何カ月もかかるります。それでじゅうぶん。それ以上やろうとすると、「解きっぱなしで見直しをしない」という状態になってしまい、あまり意味のない作業になってしまうので注意しましょう。
赤本の解説がない問題や分かりにくい場合は?
家庭教師、保護者の方、学校の先生、塾の先生など、信頼できる人に聞くのが一番でしょう。こちらのHPでは、兵庫県の学校の入試過去問の解説を行っています。また、解説してほしい問題がありましたら、問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。