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【生物】アナフィラキシー理解のツボ

芦屋市 小学3年生(算数、国語)

算数 がい数と四捨五入をやりました。四捨五入は初めて聞いた言葉かもしれないけど、一生お世話になる計算です。どの位を四捨五入してどの位までにするのかをよく確認してから始めようね。

国語 文の書きかえをしました。「僕は友だちに本をかりました」は「友だちが僕に本をかしました」という風に主語を入れ替えられます。まだ習っていませんが「か(借)りる」と「か(貸)す」は漢字が違うので今のうちに覚えてしまいましょう。

 

小コラム 【高校生物】アナフィラキシー

厚生労働省は9日、新型コロナウイルスのワクチンを接種した20~50代の女性9人がアナフィラキシーを発症したと発表しました。このアナフィラキシーを起こしたのが全員女性であった理由について、興味深い説が浮上しています。

アナフィラキシーとは、全身的に起こる急激なアレルギー反応で、血圧の低下や呼吸困難などの重篤な症状を伴うことがあります。今回のワクチン接種におけるアレルギー反応の原因物質として可能性が高いとされているのがポリエチレングリコール(PEG)です。 PEGはコロナのワクチンの本体であるmRNAを安定的に液体の状態にしておくために加えられている物質です。ワクチン以外にも医薬品や化粧品に広く使用されており、下剤として使用されたり、多くの錠剤にも含まれています。つまりそれくらい安全性の確認された物質であるということです。

しかし、今回女性に症状が多い理由として化粧品による経皮感作と関連があるかもしれないというのです。(日本だけでなく、これまで報告されたファイザー社のワクチンによるアナフィラキシーの90%、モデルナ社のワクチンアナフィラキシーは全例が女性であったとのこと。2021年3月時点)

たとえば、ハチに刺された時の症状は、1回目よりも2回目の方がひどくなるという話を聞いたことがないでしょうか。ハチに刺されると体内でハチ毒に対する免疫反応が起こり、ハチ毒と結合できるIgEという抗体がつくられます。1回目にハチに刺された後、このIgE抗体は肥満細胞という免疫細胞と結合し、次にハチに刺された時に備えます。そして2回目にハチ毒が入ってくると、ハチ毒はIgE抗体と肥満細胞に結合して肥満細胞が活性化され、ヒスタミンなどの物質を大量に放出します。これもとになって全身的に血圧低下などの重篤な症状を引き起こすことがあります。これがアナフィラキシーの起こる仕組みです。

これと同じ現象が、ワクチン中のPEGで起こっている可能性があるのです。つまり、普段からPEGの入った化粧品を使っている人の体内でPEGに対するIgE抗体があらかじめつくられており、ワクチンと一緒に大量のPEGが体内に入り込んでアナフィラキシーを起こしたかもしれないということです。

今回は「化粧をするかしないか」というような行動の差が、意外なかたちで意外な影響を及ぼす可能性がある、という興味深い例として紹介しました。「アナフィラキシーの危険があるから接種を控えましょう」という趣旨のものではありません。

アナフィラキシーような重い症状を呈するのはごく一部の方です。しかも現時点で新型コロナウイルスワクチンによるアナフィラキシーは、適切な対処により回復しています。 ワクチンの副反応に対する行き過ぎた心配は、社会全体としても良いものではありません。もちろん、安全性の確認は重要です。たとえば、これまでにPEGを使った化粧品や薬品でアレルギー反応が出たことのある人はワクチン接種前に医師に相談した方が良いと思われます。これからも様々な情報をしっかり吟味し、最善の選択をしていきたいと思います。

 

参考文献:一般社団法人 日本アレルギー学会『新型コロナウイルスワクチン接種にともなう重度の過敏症(アナフィラキシー等)の管理・診断・治療 』

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